富士ヒル直前対策ブログ、その2は機材編です。
機材とは言ってもレースの環境に合わせた特殊なカスタムを・・・というマニアックなネタではなく割と普遍的な話なのですが、意外と見落としがちな部分もあるのでぜひ確認して下さい。
1:必ず事前に点検・調整を受ける
富士ヒルは出走時に車検証などの提出が求められる大会ではありませんが、整備不良状態での出走は大変危険です。フィニッシュ後に25kmにも及ぶ長い長いダウンヒルを集団で下るため、ブレーキ周りの整備状態は特に重要になります。
ブレーキパッドの残量は十分か、ワイヤーは切れかかっていないか、重要なネジが緩んでいないか・・・乗っているだけではわからない異常を発見・修理するためにも、是非お店に持ち込んで点検整備を受けて下さい。
コロナ禍で部品供給が不安定な昨今、出発直前の持ち込みでは何か異常があった場合の修理が間に合わない可能性がありますので、機会を見てお早めに持ち込むことをお勧めします。
2:タイヤとチェーンを新品に交換する
1番目に通じる部分もありますが、ただ異常が無いだけでなく最高のパフォーマンスを発揮できる状態に仕上げていくことも大切です。その中でも特にタイヤやチェーンはパフォーマンスに大きな影響を与える部分です。
いずれも耐用距離はおおよそ3000kmから5000km程度ですが、新品時をピークに徐々に性能が低下していきます。具体的に言うと、タイヤはパンクに弱くなると共にグリップ力が落ちていき、チェーンはパワーの伝達効率と変速性能が低下していきます。
レース中のトラブルを未然に防ぐ為にも、この2点については是非新品に交換の上でレース当日を迎えて欲しいと思います。一方で、(他のパーツにも言えることですが)初期不良などの不具合の可能性を排除する為にも、レース直前ではなく1〜2週間前に交換して慣らし運用をしておくことをお勧めします。
タイヤに関してはレース専用とも言える超軽量なものが数多く存在しますが、軽いタイヤは薄くて耐久性や耐パンク性が低いというリスクを背負うことになるので使用にはある程度の技術と覚悟が必要になると思います。
3:様々な状況に対応できるウェアを準備する
季節柄雨に降られることが多い富士ヒル。実力を発揮するためにはウェアの選択も大変重要になってきます。
例えば昨年は時間が経つにつれて冷たい雨が強く降り、体が冷えて辛い思いをした選手も多かったと思います。標高が100m上がると気温が0.6℃下がるという法則を覚えておくといいでしょう。東京都平野部が22℃ならスタート地点が15℃、フィニッシュ地点は7~8℃しかありません。
シルバー(75分以内)狙いなどの速い選手や大柄な選手は体からの発熱も多いため薄着でも乗り切れるかもしれませんが、完走狙い(2時間以上かかる)選手や小柄な選手は当日朝の状況次第で秋冬ウェアでの出走も検討するのが良いでしょう。また、途中での天候悪化・気温低下に備えて薄手のレインジャケットなどを持っておくといいと思います。
私は軽量な夏用ウェアを基本に、アームウォーマーやキャップなどの防寒具を何種類か用意しウォーミングアップの段階で何を着用するか決定しています。
また、フィニッシュ地点まで荷物を運んでくれる前日荷物預けのサービスを是非利用しましょう。私はいつも上下レインウェアと暖かいインナーウェア、冬用グローブと簡単な補給食を預け荷物に入れています。運動後に急速に体が冷え、さらに長時間待機した後のダウンヒルは想像以上に寒いですよ。
事前の準備が結果を大きく左右します。自転車も装備も万全な状態で本番を迎えましょう!
次回、最終回は当日のウォーミングアップやレース運びについて目標タイム別のアドバイスです。
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12:00~19:00(平日)
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定休日 水曜・木曜
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